日本・中国・米国 ツイッタージャーナリズム報告

特別対談 上杉隆 × 安替

「尖閣ビデオ流出」「反日・反中デモ」「ノーベル平和賞報道」の全真実

上杉隆 (ジャーナリスト) & 安替 (ジャーナリスト) ()

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第1回

日本・中国・米国 ツイッタージャーナリズム報告

いま中国で最も注目されているネットジャーナリスト・安替(アンティ)氏が去る一〇月四日に来日した。元ニューヨーク・タイムズ記者でコラムニストの彼は、ツイーター(ツイッター(※1)ユーザー)としても知られており、彼のネット上での発言は多くのユーザーの注目を集めている。

その安替氏と、日本でツイッターなどのネットメディアで積極的に情報を発信してきた、同じくニューヨーク・タイムズ出身の上杉隆氏の対談をお届けする。日中米のジャーナリズムを知り尽くした二人の対話は三時間におよんだ。

 

上杉 二〇一〇年一一月四日の夜、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を撮影した海上保安庁の映像が、ユーチューブ(※2)に流出しました。その衝撃が日本ではいまだに尾を引いています。

安替 五日の朝から、日本と中国双方のメディアがこの映像について報道していましたね。

私は今回、日本のメディアの実情を知ることなどを目的に来日しました。滞在はすでにひと月ほどになります。これまでは、日本のマスメディアにおけるインターネット・ツールの力はそれほど強くないと感じていましたが、今回の報道はそれを大きく変えていきそうですね。

映像流出事件は、ユーチューブがマスメディアに承認されるための大きな力になりました。ユーチューブのようなインターネット・ツールが日本でアジェンダ・セッティング(議論の構築)の役割を発揮したという意味では、非常に重要な事件だと考えています。

上杉 日本のネットメディアの世界では、もうひとつ画期的な出来事がありました。一一月三日、民主党の小沢一郎さんがニコニコ動画(※3)で二度目の生出演をしたんです。

小沢さんはニコニコ動画などのネットメディアに優先的に出演しており、その日も一時間番組への出演というオファーに対し、「九〇分やろうじゃないか」と自ら提案したそうです。

これまでニコニコ動画の存在を認めたがらなかった新聞・テレビなどの記者クラブメディアも、久しぶりのメディア出演ということもあって小沢さんの肉声を伝えざるをえませんでした。

日本のマスメディアは未だに、ニコニコ動画のことをわざわざ「インターネットサイト」と表現したりします。


*1:ツイッター
利用者それぞれが「ツイート」(つぶやき)と呼ばれる一四〇文字以内の短文を投稿・閲覧できる、インターネット上のコミュニケーション・サービスのこと

*2:ユーチューブ(YouTube)
アメリカのYouTube社が運営する動画コンテンツ共有サイト。二〇〇五年に設立された

*3:ニコニコ動画
株式会社ニワンゴがインターネット上で提供している、会員制の動画共有サイト。通称「ニコ動」(http://www.nicovideo.jp/

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オオタアキラ
Posts: 22
Comment
短すぎる
Reply #1 on : 2010/12/11 19:05:01
とても面白い対談なのに、第一回目の掲載量が少なすぎ。
プロフィール
上杉隆 Takashi Uesugi ジャーナリスト 1968年生まれ。ニューヨーク・タイムズ東京支局記者などを経てフリーに。政治、メディアなど幅広いテーマで執筆する。最新刊は『小鳥と柴犬と小沢イチローと』(ビジネス社)。Twitterアカウント:@uesugitakashi

安替 Michael Anti ジャーナリスト 1975年、中国・南京生まれ。ジャーナリスト。コンピュータープログラマーから転身し、ニューヨーク・タイムズ北京支局記者、アメリカ留学などを経て現在は「南方都市報」コラムニスト。Twitterアカウント:@mranti

安替 Michael Anti ジャーナリスト 1975年、中国・南京生まれ。ジャーナリスト。コンピュータープログラマーから転身し、ニューヨーク・タイムズ北京支局記者、アメリカ留学などを経て現在は「南方都市報」コラムニスト。Twitterアカウント:@mranti

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